株取引とＦＸ。
取引売買をして利益を得るという部分では非常に似ていますが、システムとして違う部分がいくつもあります。

まず大きな違いというのは、ＦＸは株と違い少額から取引が出来るという部分です。
ＦＸは10万円ほどの資金から始めることが出来ます。
最近では1000円から取引が出来る企業もあり、1万円ほどから始められる会社も少なくありません。

株式取引ともなると、株を購入するのには少なくとも1回の取引に100万円ほどの資金が必要になります。
ですから、100万円はちょっと用意できないけれど1〜10万円くらいならば用意が出来るという方は、
ＦＸを始められるほうがいいわけです。

もう一つの株とＦＸの決定的な違いは、株の場合にはその会社が倒産してしまった場合には紙くずとなってしまい、
1円の価値もなくなってしまうというところでしょう。
ＦＸの場合には、通貨の取引ということになりますからその国が潰れる（崩壊する）ということさえなければ、
紙屑のように価値がなくなってしまうということがないという点です。

ただし、ＦＸを運営している会社がつぶれてしまう会社も稀にありますので、
「信託」というものをきちんと銀行などと締結しているＦＸの会社を選ばなくてはいけないということは、
ＦＸを始めるならば知っておかなければなりません。

これは、株の場合でもその株を取り扱っている証券会社が倒産してしまった場合には同じことですから、
株取引とＦＸの違いということにはなりませんが・・・。
取引対象のものが、紙くずになってしまうことがないという点は、ＦＸのほうが株よりも安全といえるでしょう。

そして一番違いが出る部分は、株はもし損をしてもすべての株につぎ込んだお金が無くなるだけですが、
ＦＸの場合にはレバレッジというものを使って取引をしていますので、
自分が預けてある証拠金以上の損害が出てしまう可能性があります。

これは、レバレッジが25倍であれば、1万円を25万円と見立ててお金を動かしていることになりますので、
レバレッジを例えば100倍にしていれば、1万円を100万円に見立ててお金を動かしているという計算です。
損害を証拠金以上に出してしまった場合には、追証と呼ばれているのですが、
不足分をすぐに自分の持っている口座に振り込みをするということが必要になってきます。

ＦＸは少額から始めることが可能ですが、勝ってばかりいるわけではなく、負けてしまう可能性もある
ということは常に念頭に置き、レバレッジは低めに設定するのが望ましいでしょう。